ポリマーがいしの構成
Composition
相間スペーサ
Inter-phase Spacer
ポリマーがいしは磁器製がいしと比べて軽量です。電線への着氷雪による上下運動(ギャロッピング)や着氷雪脱落に伴う電線の跳ね上がり(スリートジャンプ)などによる電気事故の対策品として、相間スペーサに用いられています。
従来は磁器がいしが用いられていましたが、重量による鉄塔補強の必要や地震時の折損リスクがありました。ポリマーがいしは軽量で鉄塔への負担が減り、衝撃に強く割れない利点から、現在では相間スペーサの主流となっています。
電圧階級ごとの適用相間距離と耐電圧性能
| 適用電圧 | 適用相間距離(mm) | 耐電圧(kV) | ||
|---|---|---|---|---|
| 標準型 | 長さ調整型 | 商用周波注水 | 雷インパルス | |
| 22 | 1,550〜 | 2,200〜 | 275 | 575 |
| 33 | 2,100〜 | 2,800〜 | 420 | 860 |
| 66/77 | 2,190〜 | 2,900〜 | 545 | 1,100 |
| 110/154 | 3,410〜 | - | 780 | 1,660 |
| 187 | 4,900〜 | - | 540 | 1,050 |
| 220/275 | 6,100〜 | 6,500〜 | 700 | 1,450 |
本線用がいし
Main Line Insulator
ポリマーがいしは金属部が少なく、汚損耐電圧特性に優れているため、腐食環境の厳しい沿岸部等での採用が注目されています。軽量のため、作業時間の短縮や運搬労力の低減も可能です。
当社で取り扱う PFISTERER 製 のポリマーがいしは、比較的自由な設計が可能で、ご要望のがいし長さ・表面漏れ距離・耐電圧性能に沿った設計が可能です。下表の66/77kV電力用規格品以外のラインナップもございますので、お気軽にお問い合わせください。
電力用規格品(66/77kV 標準品)
| 電力用規格 がいし記号 |
引張強度 (kN) |
全長 (mm) |
表面 漏れ距離 (mm) |
耐電圧(kV) | 質量 (kg) |
連結寸法 | ||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 商用周波 注水 |
雷インパルス | 形状 | E | B | ボルト径 | |||||
| PLC-801712 | 120 | 930 | 1750以上 | 200 | 400 | 5.3 | クレビス形 | 19 | 25 | M16 |
| PLC-802112 | 1040 | 2140以上 | 225 | 470 | 6.7 | |||||
| PLC-802412 | 1185 | 2470以上 | 200 | 555 | 7.2 | |||||
| PLC-801716 | 165 | 960 | 1750以上 | 220 | 400 | 7.1 | クレビス形 | 25 | 31 | M22 |
| PLC-802116 | 1090 | 2140以上 | 270 | 470 | 8.0 | |||||
| PLC-802416 | 1,235 | 2,470以上 | 270 | 555 | 8.4 | |||||
ジャンパ支持がいし
Jumper Support Insulator
ポリマーがいしは、ジャンパ線の横振れ抑制目的で支持がいしとしても採用されています。フレキシブルで地震などの衝撃が加わっても割れず、破片の飛散・落下もないため、地震対策 としても重宝されています。
当社で取り扱う PFISTERER 製のポリマーがいしは、比較的自由な設計が可能。ご要望のがいし長さ・表面漏れ距離・耐電圧性能に沿った設計が可能です。下表の66/77kV電力用規格品以外もご相談ください。
電力用規格品(66/77kV 標準品)
| 電力用規格 がいし記号 |
全長 (mm) |
表面 漏れ距離 (mm) |
耐電圧(kV) | 質量 (kg) |
連結寸法 | ||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 商用周波 注水 |
雷インパルス | 形状 | P | ボルト径 | 適用 電線径 |
||||
| PSL-8017 | 810 | 1750以上 | 150 | 400 | 10 | クランプ 一体型 |
155 | M16 | Φ12.6~38.4 |
| PSL-8021 | 960 | 2140以上 | 245 | 490 | 11.6 | ||||
| PSL-8024 | 1,100 | 2,470以上 | 210 | 550 | 12.3 | ||||
V吊懸垂装置
V-string Suspension Device
がいし装置を大別すると、電線を引き留める 耐張装置 と電線を吊下げる 懸垂装置 に分類されます。懸垂装置では電線の重量だけが乗るため、強風時にがいし装置が横振れし電気事故になる場合があります。この横振れ対策として、がいしをV状に吊り下げた V吊装置 があり、ポリマーがいしを採用することも可能です。
ただし強風時、風下側のがいしには圧縮荷重が加わるため、風圧荷重が大きい場合は FRPロッド の強度を超える可能性があります。そのため V吊装置にポリマーがいしを採用する際は、FRPロッドの太さが適切か評価が必要です。当社では諸条件を基に性能試験を行い、適用可否の検討を実施しています。