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2025.11.14 | #技術活動

ISH参加|ACMセンサを用いた雪の導電率の新しい測定方法

記事を書いた人

S.Y / 技術部

ISH2025 学会参加

今回の発表概要

2025年8月24日(日)~8月29日(金)に、長野県軽井沢町の軽井沢プリンスホテルウエストで開催された The 24th International Symposium on High Voltage Engineering(ISH2025)に参加しました。
本大会では、共著による論文「Novel Method of Mewsuring Snow Conductivity Using ACM Sensor」 (ACMセンサを用いた雪の導電率の新しい測定方法)の内容を、ポスターセッションにて報告しました。


本研究のポイントと今後の展望

本研究は、ACMセンサを用いて雪の導電率測定を検証した内容となります。ACMセンサは一般に設置環境における 鉄製品の腐食しやすさ(腐食環境)の調査に用いられるものですが、これを雪の導電率測定に使用した例はこれまで報告されていません。
一般的な雪の導電率測定では、雪を融かし、その融解水に対して測定を行っているため、外気温や降水の影響によって時々刻々と変化する 雪の導電率のリアルタイム測定ができません。ACMセンサを用いた測定では、融解工程を挟まないため導電率の変化をリアルタイムで測定することができます。
送電設備の敷地内に設置することで、同環境の雪の状況を監視することが可能になり、雪おろしのタイミング選定や送配電設備における送電停止、もしくは低電圧運転実施の 指標として利用できる可能性があります。本研究はACMセンサの使用方法、また、雪の導電率測定に関する新たな可能性を示し、今後、送電設備の保守に役立つものと考えられます。